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 院長:茂木信道の診療室へお越しの方はコチラからど~ぞ
 2005年3月以前の旧院長室はコチラからどうぞ
症例見まくり〜の巻
2020年01月24日 (金) 22:17 | 編集
 
今日は金曜日ですが、朝から東京へお出かけしました。
まずは湘南モノレールに乗って大船まで。
8:51大船始発の横須賀線、上総一ノ宮行きに乗り換え、ちょうどいい時間に大船始発の電車があるので本当に助かります。
おかげで通勤時間帯にもかかわらず座って行けるというね。
9:40に東京駅の地下ホームに到着、そのまま東京駅ナカの地下街を通って改札を抜けて、さらに八重洲地下街のドン突きまで歩いて地上に出ると、そこは日本橋3丁目の交差点。


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横断歩道を渡って徒歩1分のところの京橋1丁目にある貸し会議室「AP東京八重洲通り」が今日の目的地。
集合時刻10:00の5分前に到着しました。
大船始発の電車で座って行けるし、長い地下街のおかげで、雨が降ろうが暑かろうが寒かろうが快適に移動できます。


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今日は日本歯周病学会の専門医委員会でして、歯周病専門医を目指す全国の認定医の精鋭達から送られた、渾身の症例の数々を、夕方までミッチリと見まくるお仕事です。
会場の表示は「専門委員会」となっていますが、正しくは「専門医委員会」です。


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午前中のお仕事を終了した時点で、まだ4分の1も終わっていません、、、これはまずいぞ、と思いながらの昼食タイムです。


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いつも学会事務局が用意してくださるお弁当は、今回は「人形町今半」謹製でありまして、美味しくいただきました。ご馳走サマンサ〜(旧っ)。


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午後もミッチリお仕事をいたしまして、17時を回ったところでなんとか終了することができました。
いつものことですが、この委員会に出ると「世の中には優秀な人がいる」ということを再認識いたします。
結構しんどい仕事だし、無給だけど、オファーをいただかなければ出来ない役回りなので、有難いことだと思うものです。

仕事終わりで東京駅八重洲口の「大丸」のデパ地下に寄りました。
仕事帰りのビジネスマンと観光客が渾然一体となって大混雑。
「弁松総本店」「たいめいけん」「ポール・ボキューズ・ベーカリー」と廻り、家族への晩飯のお土産をゲット。

東海道線〜湘南モノレールと乗り継いで19時前に帰宅しました。
そのまま診療室に行って、本日の事務処理と市役所からの宿題に着手。
21時に帰宅して、「大丸」でゲットしたアテとともにビール〜日本酒〜ワインをいただきました。


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「弁松総本店」の赤飯は相変わらず美味しいですね。


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脳味噌がかなり疲れていたので、多めの糖質摂取がアリガタイ夜でありました。



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禁断の甘納豆
2020年01月23日 (木) 22:17 | 編集
 
今日は朝からお出かけ。口腔保健センターに8時半に集合して、障害者施設への訪問歯科健診に行って来ました。
健診を終えて口腔保健センターに戻ってまいりまして、午後からは障害者歯科診療の当番でした。
午前中は訪問健診、午後は診療と、1日にまとまっていると助かりますなぁ。

夕方5時過ぎに当番も終わり、運の良いことにタイミング良く雨も上がりました。
そのまま徒歩で我が診療室に向かいました。

診療終わりで残務処理をして、その後は市役所からの宿題の束との格闘をしました。4分の1ほどやっつけましたよ。

21時過ぎに帰宅して軽く晩酌しながら食事して、本日のデザートは嫁さんが貰って来た甘納豆であります。


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いや〜これが非常に美味しくてですね、緑茶との相性もベストマッチなのは言うまでもない、ニードレストゥセイ。
まさに禁断の味で、やめられないとまらない、、、特に粒の小さいやつって止めるタイミングが難しいじゃないですかぁ。
本当に罪深きお菓子でやんすよ。



今度の雪はやばい?
2020年01月22日 (水) 22:25 | 編集
 
やばいやばい、まじでやばい、、、おいら気象予報士じゃないので、ハズレても別にいいから無責任に言っちゃいますけど、来週の前半はマジでやばいかも。
今年の並外れた暖冬のせいで、明日からは到底1月とは思えない梅雨のような気圧配置、要するに本州南岸に前線が停滞するというね。


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だから、明日以降、1週間近く雨が降り続くわけですよ。
でも、関東地方には来週の日曜〜水曜、特に月曜と火曜には寒気が降りてくる予想なんですわ。
要するに梅雨みたいな天候のくせに、関東にだけ寒気が入り込むせいで雨じゃなくて雪が降っちゃう可能性が高まっているということです。

例年ならば、年に1度くらい降る関東の大雪って、典型的な冬型の気圧配置(乾燥注意報が連日でっぱなしで異常に冷たい北からのからっ風が吹くパターン)が緩んだ瞬間に、南岸低気圧が西からビミョーに発達しながらやって来て、そこへ北からその南岸低気圧に向かって寒気が流れ込んで雪を降らせるパターンが定番だったんですけど、明日からの1週間は、季節外れの梅雨状態(冬型の気圧配置が緩みっぱなし)のところに要らぬ寒気が入りこんじゃう可能性が高まっているんですよ。
これ、もし大雪になったら大変エライことです。
例年の関東の雪と違って「ふり続く」わけですからね。
おいら、長靴と防寒手袋(要するに本格的な雪かきグッズ)を本日買っちゃいましたもの。

でもそこは予報士泣かせの南岸低気圧のことですから、予想が良い方向に外れてくれることを切に願うものです。
途中から雨に変わって積もった雪を溶かしてくれると最高なんですけど。。。

さて、話は変わって、、、
本日は朝から「ニフレック」という腸管洗浄剤をガブガブと飲みまして、胃腸を上から下まで完全洗浄いたしました。
そもそも昨日は、食パンとチーズとビールとワインしか摂取しませんでしたからね、本日をもちまして徹底的にデトックスできたというわけです。
お昼に藤沢市街に出て銀行や市役所を行脚したわけですけど、藤沢駅前を歩いている時も、体内からは無駄なものが一切排除されておりますゆえ、妙にフラフラして力が入らないわけですけど、でもなぜか爽快感がありますねぇ。

そんなわけで、午後は大腸の内視鏡検査をしていただきました。
前日の食事制限はツライですけど、当日の清々しいまでの空腹感は、むしろ気持ちが良いと思うものです。
今年も異常はなく、本当にありがたいことです。

その後は診療室に篭って、お昼に市役所からいただいて来た宿題の束と格闘いたしました、4分の1も終わりませんでしたけど。

そして夜は、仕事終わりの嫁さんと江ノ電の江ノ島駅で待ち合わせをして、駅の裏にオープンしたばかりの気になっていたラーメン店:「片瀬商店」を初訪問いたしました。

まずはビールからスタート、、、今日は完全なる空きっ腹でしたから、ビールが五臓六腑に染みる染みる〜。


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アテはニシンの刺身です。脂が乗って美味いのなんの。


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そしてラーメン店のアテの王道といえば、メンマとチャーシューですけど、酒飲みの気持ちを深く理解した味付けがなされていて、ビールが進む進む。


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ニシンの刺身がとっても美味しかったものですから、日本酒を頼んじゃいました。
このお店ってば、厳選されたであろう2種類の純米酒がリーズナブルに飲めるというね、この時点で店主さんの非凡さを思い知るのです。


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ちなみに餃子は非常に美味しいですよ。
二人で5個ずつ食べましたが、3個ずつにしなくてよかったです、そのくらい美味しいです。


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実のところ、相当に変わりダネの餃子でして、小籠包と餃子の中間種のような、、、
ちなみにこれは褒め言葉です。マジで美味しいです。


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そして、これはハダカイワシというのだそうで、日本酒のアテに超好適なり。


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お約束の味玉もアテのメニューにありますよ。


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さてさて、ここでやおら、つけ麺の登場でございますけど、、、


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魚介のスープが何故かトマト味でミスマッチというね、しかしこれがまた意外と後を引いて、これを考え出した人はきっと酒飲みのイタメシ好きですな。


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そして満を持しての魚介ラーメン(塩味)が登場、、、酔ってたのか手ブレしちゃった。


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上手く表現できないんですけど、なんといいますか、魚介の旨味が効きすぎたラーメンです。
いわゆる「ラーメン」というよりも、海鮮鍋をやっていて〆に麺を投入した時に「スンゲェ美味い!」ってなった時の味!、ですね。


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さっきのトマトつけ汁は、チーズご飯と混ぜて一緒にいただくことができるのですが、これは本日唯一の微妙な感じwww


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でも、これ以外は全てがすっごく美味しい!、、、これはリピート確定です。
というよりも、このお店、そのうちに大繁盛店になる予感がします。

ゆっくり飲めるのも今のうち、行くなら今!、です、きっと。



新型肺炎の話
2020年01月21日 (火) 22:12 | 編集
 
中国湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎をめぐって、インターネット上に投稿された「感染」を訴える書き込みが削除されたことが分かったとのことで、、、

中国版ツイッター「微博」には16日昼、「父親が9日に肺炎を発症し、母親と自分もここ3日間、発熱が続いている」との投稿があったが、この投稿は夕方には削除され、既に投稿者のアカウントも閉鎖された、、、すごいですねぇ。
SARSの時の中国の隠蔽ぶりは「さすが」と思わせるものがありましたが、今でもやはり隠蔽統制体質はバッチリ健在なんですね。

個人的にショックだったのは14名の医療従事者が感染しているということです。
間違いなくヒトからヒトへ感染しているでしょうね。
この14人という数字も、果たして本当なのかどうかが分からないのが中国クオリティ。


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そして、もうすぐ春節ですから、世界中に感染拡大する可能性が高いです。
そして渡航先第1位は日本ということで、、、

日本政府は検疫を強化するとは言っていますが、基本的に自己申告制ですからねぇ。
わざわざ日本まで来ておいて、体調が悪いと正直に書くかなぁ?、、、 むしろ日本の病院に入院したいと思っている人もいるのでは?

とにかく我々は手洗いをこまめに行いましょう。



ヒゲダンスもタブー?
2020年01月20日 (月) 22:18 | 編集

韓国では、韓国に駐在するハリー・ハリス米大使への批判が高まっているそうで、その原因は彼の口ひげなんだとか。
ハリス大使は日本人の母親を持つ日系米国人ですが、大使の口ひげが、1910~45年の日本植民地時代の総督を思い起こさせるとのこと。

ハリス大使は今月16日の記者会見で、「口ひげは個人の好みの問題であり、批判的な人々は、歴史から都合のよい部分だけを拾い出している」と反論。「両国間に歴史的な反感があることは理解しているものの、私は駐韓日米大使ではなく、駐韓米大使だ」と表明しています。


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思い起こさせるほど似ているの?、と思って歴代の朝鮮総督の写真を検索してみたのですが、たしかに歴代の朝鮮総督の多くが口ひげを生やしていました。でも全然似ていないんですね。
もっとも似ていると思しき二代目総督の長谷川好道ですら、どう見ても別人というね。。。


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昨年、韓国が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決めた際、ハリス大使は韓国政府に強く協定の延長を求めたことから、特に文在寅大統領の支持層から「高圧的」とみられていることもあり、「お前は朝鮮総督かっ」のような感じで今般の批判につながっているらしいです。

、、、まぁしょうがないですな。



連獅子からの生ハム
2020年01月19日 (日) 22:40 | 編集
 
昨日の雪から一転、天気の良い日曜日です。
朝から「口腔保健センター」に行って、摂食機能支援相談会に出席してきました。


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午後からは湘南モノレール〜東海道線と乗り継いで東京へ、、、特急「踊り子」が来たので乗りました。
踊り子号の自由席特急券は大船〜東京は¥520で、普通列車のグリーン券よりも安いので利用価値大です。
特に185系は今春で引退予定ですから、なおさら乗っておかねば。


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さてさて、銀座にやって来た我々ですが、、、


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今日の目的地は、人生2度目の歌舞伎座です。


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いわゆる演芸におけるギャグっていうのは、基本的手法は江戸時代からずっと一緒ということを再発見させてくれます。


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幕間に「木挽町辨松」のお弁当をいただくわけですが、¥730という価格以上の美味しさで、流石だなぁと思うものです。


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生で観る「連獅子」というのは本当に素晴らしい、、、市川猿之助の演舞はもちろんですけど、演奏の迫力も凄いんですわ。

さて、歌舞伎座終わりで我々は余韻を楽しむために銀座7丁目にある「スペインクラブ グルメテリア イ ボデガ銀座」に行きました。
まずはビールで喉を潤します。


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嫁さんは絶品サングリア。


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ここでワインにシフトチェンジしまして、、、


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だんだんイイ気分になってまいりました。


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スペインオムレツって美味しいですよね〜。


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背後で生ハムを切っているようですけど、、、


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やってまいりました、飲み込むのがもったいない系のイベリコ豚であります。


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トリッパも美味いですが、入っているヒヨコ豆がまた美味い。


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そしてイカ墨のパエリアがやって来て、幸せ気分は最高潮に達するのです。


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帰路の新橋駅では上下線に常磐線電車が揃うというね、、、上野東京ラインが開通する前には考えられない光景です。


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大船駅前の「松屋」に寄って、セガレに牛めし弁当のお土産ついでに自分達にも買ってしまうという愚かさよ。。。



そういうことかいwww
2020年01月18日 (土) 22:23 | 編集
 
本日、18日の土曜日は朝から雨模様、、、このまま予報通りなら、午前中のうちに雨も上がることでしょう。
ところが、これぞまさに気象予報士泣かせの関東の南岸低気圧であります。
南岸低気圧がどれほど発達するか、南岸のどの位置を通過するか、どれだけ寒気を呼び込むか、降水域がどれだけ広がるか、、、もうね、微妙な不確定要素が多すぎて本当に難しいんです。

本当に高確率で当たるようになった近年の天気予報の中で、冬の南岸低気圧、こと関東地方南部の沿岸の予想は極めて難しいものがあります。
一旦、寒気を呼び込むと、関東平野って意外と寒気が溜まりこむんですね、ですから予想外の大雪にもなったりします。
しかしその反面、大雪にならない「いわゆる空振り予報」も発生しやすいのです。


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今回の南岸低気圧では、関東地方南部では「降水域も狭く、降ってもミゾレ程度」という予測が主流でした。
しかしその実態は、予想以上に降水域が広く、早ければ朝のうちに止む予定の雨が、雪に変わって正午ごろでも普通に降っております。
そして、南岸低気圧に向かって寒気も流れ込み、神奈川県各地では、なんと「午後1時に本日の最低気温を記録」するというね。


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その後、低気圧が徐々に東に抜けるとともに、寒気の流入もなくなり気温が上昇して雪から雨に変わり、降水量も減ってきましたが、それでも夜になってもまだ雨が残るという、、、本当に気象予報士泣かせの南岸低気圧でした。
それにしても、積雪しなかったのは救いでした。結構、今回は紙一重でしたよ。

おいらが気象に興味を持つようになったのは、歯科医院を開業してからというもの、「とにかく駐車場と周辺道路の雪かきが嫌」だからでして。。。
今日も「いや〜、積もらなくてホント良かった〜」って言ったら、当院のスタッフのM嬢は「積もって欲しかったです〜」ですと(泣笑)。
カオリ嬢は「雪かき手伝いますよ!」って言ってくれるので、おお、一瞬感動したのですが、「わたし雪だるま作ります!」。そういうことかいwww



やはり進化しすぎると滅ぶのか
2020年01月17日 (金) 22:19 | 編集
 
長文失礼(しかも難しい)、、、
ネットで色々なコラムを読んでいると、時に「考えさせられる」文章に出会うことがあります。
今回ご紹介する文章は「PRESIDENT Online」で見つけたのですが、もしも国会議員がこんな発言をしたら思い切り叩かれるだろうし、閣僚であれば辞任に追い込まれるような内容です。
おそらくこの筆者もそのことは重々承知しており、叩かれにくいように回りくどく難解な表現をしております。
そこで、本ブログでは抜粋の上、一部改変してご紹介します。(以下抜粋して一部改変して転載)


子育て支援が手厚い「男女平等国家」フィンランドで少子化が進んでいる。2018年の合計特殊出生率は日本を下回った。文筆家の御田寺圭氏は「リベラルな社会は、その『ただしさ』ゆえに社会を維持できない。その一方で、リベラルではない人たちがリベラルな社会の中で勢いを増している」と指摘する――。

多様性・寛容性の名のもとに、「だれもがただしく、だれもまちがっていない」社会を目指した。これによって一時の賞賛や共感は得られたが、しかし西欧的な価値観や道徳観とはけっして相容れない人びとと軒を連ねるような現実を受け入れなければならなくなった。

保守的で排外主義的な価値観に基づく言動が、先進的で人権意識の高いリベラルな人びとにとっては「わるいもの」にしか見えなかった。

いま西欧世界は動揺している。自分たちが広げてきた多様性という名のイデオロギーによって、自分たちの思想的リーダーシップが失われてしまったからだ。西欧的な価値観に相容れない価値観や宗教観を持った人びとに対しても「多様性」に基づいた「寛容性」を示さなければならなくなった。

その課題に直面しているのが、「高福祉」で知られるフィンランドだ。フィンランドの移民人口はじわじわと上昇している。

高い税金を納めているからこそ受けられるはずの「高福祉」。しかし移民や難民は、一度滞在許可がおりれば、国民と同等の生活保護、医療、教育を受けられる。「福祉の取り合い」は移民や難民が「高福祉」に“ただ乗り”しているという不公平感に基づくもので、移民・難民の流入が急増するなか、こうした議論は活発になった。

いかに(多様性や寛容性などの)「政治的にただしい」メッセージ性を有して思想的な勝利を収めようが、最新の統計によればフィンランドの出生率はもはや日本を下回る見込みとなっており、そのような国や社会には人口動態的な持続可能性が乏しい。まさに「思想のための自殺」に他ならないのだ。

「フィンランドでは、個人主義を重んじる傾向があり、多くの人が出産するかしないかを選択できるようになったことで、子供を持つことよりも個人としての幸せを追求する人が増えたのではないかと考えられます。女性も『母親』以外の選択肢をとる人が増えています。自分の人生を子供に左右されたくないと考える人が増えているのでしょう」

リベラリズムは、産む自由・産まない自由をそれぞれ保障し、政治権力がこれに介入することを強く批判する。
だが、リベラリズムが愛してやまない「個人の自由・人権」を担保するのは国であり、その国を維持するのは人口動態であるという致命的な矛盾を内包する。そして国は、自分たちの生殖によってしか維持できない。

ところで、なぜ旧来の価値観や伝統的宗教観では、女性の権利や人権が男性のそれに比べて低く見積もられていたのだろうか――。
「女性が男性並みに経済的・社会的に優位性を獲得したとしても、しかし男性のようには他人を扶養しようとはしないから、生産人口が長期的に持続できず、結果的に女性蔑視的集団に淘汰されてきた」ということだったとしたら――西欧人が自らの思想によって「産まない自由」などと言って子どもを作れなくなり、女性の人権を制限しながら人口を安定的に再生産する思想(代表的な例がイスラム教の道徳的規範に基づくコミュニティであるだろう)との人口動態的な競争に敗れ去ろうとしているのは、その仮説の正しさを示唆するもののように思える。

女性が高学歴化し、社会進出し、活躍する――だれもが賞賛してやまない「政治的にただしい」メッセージを強く放つ「リベラルな社会」は持続しない。子どもが生まれないからだ。子どもが生まれない社会では、いかに立派な思想や道徳であっても継承できない。子孫を残して社会を継承するためには、生殖するしかない。

女性の教育を充実させ、もって社会進出を後押しするようなリベラルな思想は、たしかに人権的な観点では「ただしい」ことはいうまでもないが、しかし人口動態の観点からはその限りではない。
金髪青眼の自分たち西欧人のアイデンティティが、皮肉にも自分たちの思想によって消え去ろうとしていることには気づいたかもしれないが、「産めよ増やせよ」といった前時代的な社会思想を再インストールすることはできない。

多様性とは「たくさんのただしさ」を是認するような思想だった。
だが多様性を肯定する西欧社会には、「たくさんのただしさ」が乱立し、結果的に「ただしさ」が飽和した。自分たちの「ただしさ」をさえ侵襲してくるような「別のただしさ」を持つ集団の台頭を許し、いよいよ耐えられなくなってしまった。

自分たちの思想には致命的な弱点があるからこそ、その弱点を突くような思想が「多様性」によって擁護されてしまうことがアキレス腱となる。

「自分たちに豊かで快適で先進的な暮らしを提供してくれたリベラリズムの思想では、人口が再生産できない」ということに、さすがにほとんどの人が気づき始めたのだ。
急速に科学技術を発展させながら進化を続けてきた西欧リベラル社会が「子どもを増やせない(しかもその空席を西欧リベラリズムに恭順しない人びとにとって代わられる)」という、こんな原始的な理由によって崩壊しはじめているというのは、幾万年と続いてきたホモ・サピエンスの「保守的」で「わるい」システムが、しかしマクロ的には「よくできている」のだと再認識させるものだ。
(転載ここまで)


、、、人類を滅ぼすのは科学技術の発展ではなく思想の進化だった?



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