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非日常
2007年06月28日 (木) 09:46 | 編集
今日の午後はインプラントのオペがありました。
抜歯即時埋入+GBR(自家骨移植を併用した骨増成術)という手術です。

手術部位の状況としてはそれなりに厳しく、インプラントが骨にしっかり生着できない可能性がないではない、というものでした。
ただ、もし生着できなかった(要するに失敗した)としても十分にフォローが出来るので、手術続行に踏み切ったのでした。

しかしながら、今日のこの患者さんは友人のカツミ社長なんですな、これが。
友人や身内に対しては踏み切れる今日のような治療も、通常の一般患者さんに対しては「石橋を叩いて叩いて渡る」都合上、「勇気ある撤退」をするケースが多いです。

今回のように、もし失敗したとしても患者さんにとって「ゼロにはなってもマイナスにはならない」のであれば「成功した時のメリットを重視」してトライしてみる、というようなケースは、この10~15年で激減したように思います。
理由は社会情勢の変化、これに尽きるわけなのですが、患者さん側の利益、医師側の利益、双方を考えた時にコレ、どうなんでしょうかね。

賛否両論でしょうけれど、個人的には昔の社会の在り方の方が好きだな、、、と。
近年は随分と世知辛いな、、、などと思ったりもします。
あくまで個人的な感想ですけどね。

そういえば先月、信仰上の理由で輸血を拒否している宗教団体:エホバの証人の信者の妊婦が、大阪医大病院で帝王切開の手術中に大量出血して、輸血を受けなかったために死亡したんですってね。

エホバの証人の信者への輸血を巡っては、過去に緊急時に無断で輸血して救命した医師と病院が患者に訴えられて、意思決定権を侵害したとして最高裁で敗訴が確定しているという事実があるんですわ。

今回の大阪医大では「合法的に瀕死の患者を見殺し」にしたわけで、現場の医師達の思いは複雑だろうなぁ、、、と。

そうかと思えば、命を救うために最善の努力と施術をしても、その患者さんが亡くなれば、100人中99人を救ったとしても「その状況での処置は適切だったのか?」と医師の責任が問われる現代社会、、、

インフォームドコンセントってなんぞや

患者さんに対する説明と、それに対する患者さんの同意が大切であることは論を待たないわけだけど、インフォームドコンセントという言葉が一般的に認知されるようになってゆくのと時を同じくして、日本の社会って妙な人間関係へと変化しているように感じるんですわ。

前夜しこたま酒を飲んだ男性が強度の2日酔いで歯科を受診。
歯科医師は当日予定していた抜歯を中止。
男性は「前日に酒を飲むなとは聞いてない」と歯科医師の過失責任を追求、という笑えない話。
たしかに説明しなかったのは良くないのかもしれないけど、これってどうなのよ。

インフォームドコンセント=納得ずくの医療

「納得ずく」などということは普段の我々の生活では殆どない特殊なことなんだけれど、近頃じゃ日常で「そんなこと聞いてなかった」って言うヒトが増えたものなぁ。

インフォームドコンセントという言葉が単なる美辞麗句になってやしないか、最近。

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