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ハウツー重視が強まることへの危機感
2009年07月07日 (火) 22:08 | 編集
火曜日の本日は11時過ぎに診療室を後にして、横須賀へ。

例によって、途中のローソンに寄って蕎麦を買いまして昼メシ。

昼過ぎから夕方5時までは神奈川歯科大学で歯周病学実習のインストラクターです。


4月からの毎週火曜日の実習も残すところ、今日も含めてあと2回となりました。
というわけで、今年も3ヶ月の間、毎週実習を担当しましたので、その総括?のようなことを。。。


定期的に大学に行くと、日々日常では得られぬ刺激を色々と受けるわけです。
刺激を受ける反面、今の歯学生や若い先生方の将来を心配してしまうところがあります。(もっとも、これは歯科界全体に言えることで、なにもウチの大学に限ったことではありませんが)

もちろん、現在の歯科業界がお先真っ暗の右肩下がりであるというのが、その背景ではありますが、具体的な心配の種はちょっと違うところにあります。
それをひと言で言ってしまえば、ハウツー重視の傾向は近年増々強まっているようだということ。

ここで言う「ハウツー」とは、業界内での有名人:スターな「いわゆる勝ち組」の先生方の講習会を受けて、そのハウツーを明日の臨床に取り入れる、要するに真似するわけですが、真似そのものが悪いわけではありません。
ただ、スターな先生のカッコ良い講演を聴講すると、それを無条件に信じ込んでしまう素直さから来る脆弱な臨床が結果としてあるということ。
いわゆる「あの先生が言ってるんだから、これは正しい!」という思考の結果です。
しかも影響を受け過ぎている割に、意外なことにハウツーの理論的背景や社会的・構造的事情にはあまり興味が無いということ。
そして、ハウツーに関しては、自分の適性に合わないことや、経済的に無理なこと、そして、もしかしたら間違っているかもしれないことでも、ほぼ全てを取り込んでしまおうという、ある意味での勉強意欲旺盛、ある意味での選別浄化能力の欠如。
真面目で勉強熱心な先生や学生ほどその傾向が強いのは皮肉です。

スター先生の講習会というのは、それなりに高額な費用がかかったりします。
高い金をとることは、スター性に箔をつけると共に、信者の忠誠心が強くなります。
講習内容について外野から間違いを指摘されても、素直に認めるわけにはいかなくなります。払っている金額が高くなればなるほど認めることが出来なくなるのは人間心理として当然です。

さらに、多くの講習会にはメーカーが協賛ということで絡んできます。
メーカーにしてみれば、右肩下がりの業界で生き残るために、現在の歯科医師達の危機感を最大限に利用するのは企業戦略として当然です。
メーカーにとってスター先生は絶好の広告塔です。「歯科臨床はどんどん進化しています。取り残されないようにスター先生の最新の講義を是非受けてください。」
そして、「皆さんもスター先生のようになりましょう。当社製品はスター先生にも愛用されています。」、、、ということですね。
もちろん、スター先生はメーカーに配慮をしてメーカーが不利な話はできない可能性があります。



スターの隣の席に座っても、あなたがスターになれるわけではありません。
しかも、スターの隣の席は常に大人気で争奪戦が激烈です。
もうちょっと離れた席に座ったらいかがでしょうか。
普段は気づかぬスターの悪い部分にも気づくかもしれませんよ。
もちろんスター先生の「いいとこどり」は忘れずに。



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コメント
この記事へのコメント
鋭い。
なーんて負け犬歯医者が言ってみるw
2009/07/08(水) 16:52 | URL | 匿名希望さん #-[編集]
勝ち組歯医者が大量生産されたとき、、、それは日本の歯科医療の崩壊を意味しますからね。
2009/07/08(水) 20:03 | URL | MG #Qi8cNrCA[編集]
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