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数少ない「想定内」でありました
2011年04月04日 (月) 22:30 | 編集
 
「今回の地震と津波は、その全てが想定外であり、余裕を持って策定していたはずの安全基準を超えていた、、、」

原発を始め、防潮堤の高さから、緊急時の管理システムまで、色々なところでそういうようなことを聞きます。

人間の叡智を軽く超えていた、という表現すら聞きました。

たしかに、津波の高さ、震源域の広さ、、、その全てが想定外でした。

そんな中、ほとんど報道されませんが、見事にその安全神話を保ったものがありました。
それは「新幹線」。

沿線の約7割で震度6以上だったわけで、これこそまさに想定外。
実際に設備の損傷は非常に広範囲に渡り、那須塩原~盛岡駅間では、いまだに復旧できずにいます。
なのに、列車は地震発生直後に全てが走行停止しましたが、脱線した列車は皆無。もちろん死傷者も皆無でした。
地震発生時、一体何本の列車が時速200キロ以上の高速で走行していたのでしょう。

これは「ユレダス」という地震検知システムがあって、それが効果的に働いたからだと思われます。
このシステムは、地震の初期微動を検知して、走行中の新幹線を本震が到達する前に自動的に減速~停止させ、被害を軽減させるシステムです。
要するに、緊急地震速報に類似したシステムなのですが、緊急地震速報が運用されるずっと前から、新幹線には独自に設置されていていました。
ただし安全基準を高く設定し過ぎているため、震源から遠く離れた地域で新幹線が長時間止まったままになってしまうなどの弊害もあり、今までもそれによる乗客からの苦情はあったわけです。
しかし、苦情によって安全基準が緩和されることはありませんでした。
今回の地震での「死傷者ゼロ」という事実は、「危機管理は常に最悪の事態を想定すべき」ということを実証したわけで、これは東海道新幹線開業時から連綿と続く「乗客の死亡事故ゼロ」という輝かしい記録と、それに対するプライドのなせる技ではないかと思うのです。

しかし、このユレダスにも盲点はあります。
それは直下型地震です。
先の新潟県中越地震では、震度6強の震源直上を高速で走っていた新幹線が脱線しました。
しかし、運良くほぼ直線の地点だったので、脱線はしたものの転覆はしないで済みました。
今は「いかに安全に脱線させるか」という研究もなされています。

以上、あれだけ安全だと言われていた原発が想定外の津波にあっけなくやられてしまったことや、被災地が想定外の広範囲に分布しているせいで救援がままならないなど、とにかく想定を超えてしまっている事だらけの中で、次々と崩壊するジャパンブランドの中で、唯一ブランドを守った感のある「Shinkansen」、、、あまり報道されないことなので、あえて書いてみました。


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追伸:
4月1日に書いた「ドイツ気象局による放射性物質の拡散予測」についてのその後です。
静岡以西で放射能レベルは上がっていませんし、関東でも微減で少しづつ正常値に近づいています。天気予報がはずれたので、それに伴い、拡散予測もはずれたということだと思います。
今日、明日、明後日と、天候も安定するようですので、1日時点のような心配はなさそうです。
やはり、天候(特に風向き)との絡みが重要になってくるのですね。

自分が書いた事とはいえ、こういうことがデマに繋がるのかと、改めて考えさせられました。
もし、私の記事を元に過剰な反応してしまった方がいたら、本当に申し訳なく思います。すみませんでした。



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