2011年09月30日 (金) 22:25 | 編集
文部科学省は29日、放射性セシウムの蓄積量について、千葉県と埼玉県の汚染マップを公表した。東京電力福島第一原発事故によって飛散した汚染の帯が、薄まりながら首都圏まで広がっていることが示された。
(↑地図をクリックすると拡大します)
、、、う~ん、毎度毎度のことですけど、随分と以前から判っていたことなんですけど。。。何を今さら。
6月20日の当ブログでも、取り上げましたが、群馬大の早川教授が作った地図とほぼ一致してますものね。
思うのですけど、こういうのは出し惜しみしないでさっさと発表すべきですね。
結局はこの遅れが風評被害(実際は「風評」でも何でもないんですけど)を助長しているんだと思うのですよ。
で、群馬大の作製した地図の最新版が↓コチラ。
以前と傾向は一緒ですが、より詳しく表示されるようになっています。
しかしこうして見ると、やはりというか、風向もそうですが、地形の影響ってのは大きいですね。
群馬~長野県境、埼玉~山梨県境に沿って、要するに標高の高い山に沿って回り込むように汚染されているのが解ります。
目新しいところでは熱海~伊東の東伊豆、、、汚染度は低いですが、これも地形の影響ですわな。
福島県に関しては、もうずっと前から言われていたように、伊達~福島~松川~二本松~本宮~郡山といった中通りの人口が集中したベルト地帯が高度汚染という最悪の状態が相変わらずで、先日ニュースにもなったように二本松市の米が暫定基準値を超えても、地図を見ていれば全く不思議じゃないですよね。
おそらく件のお米を作った農家の方って、この手の汚染地図なんて今まで見たこともなかったんじゃないでしょうか。
ちなみに、おいらの亡き父の実家(農家です)も福島市の松川町水原というところで、まさにこの中に位置していますから心穏やかでありません。
栃木県は、やはり那須を中心として中程度汚染。
ウチらの地域の学校給食の牛乳は那須産でしたから、お子さんのいる家庭は気になるところですね。
東京近隣では、やはり当初から言われていたように松戸~柏~流山~守谷というところがホットスポットなんですが、北に目を転じると、これも以前から言われていたように平泉もホットスポット、、、せっかく世界遺産に選ばれて意気あがるところに、、、関係者の沈痛な思いが伝わってきます。
そして、今回ショッキングだったのは新潟県の魚沼、南魚沼という地域が、低レベルとはいえ汚染地域に加わっていること。
この地域の米は天下の「ブランド」米ですから、汚染度が低くてもその影響は計り知れません。
改めて大変なことだな、、、と思うわけです。
政府は「年内に冷温停止」などという見通しを発表していますが、今までが今までだっただけに、どうしても疑って聞いてしまいますわな。