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百均で教えられたこと
2012年10月04日 (木) 22:24 | 編集
 
百均( 百円ショップ)に行くと、色々なモノが売っていて、見ているだけでも楽しく、暇つぶしにもなるというのは何となく解る。
中には「これが百円!?」という商品も数々あって、ついつい手が伸びる、というのも解る。
一方で、どう考えても百円しないだろ、というモノがあって、巧い具合にバランスをとって利益をあげているのだろう、というのも解る。

ところで、「これが百円!?」という商品が日本製でないことについては間違いのないところで、人件費の安い国で造られ輸入されているのである。

ホチキスの芯を百均で買ったのだが、まぁ問題なく使える。紙を綴じる際に多少スムーズさに欠けるものの少々力を込めれば何とかなる。しかし、紙の枚数が増えるに従って失敗が増え、綴じられる枚数の上限も低く、造りの悪さを実感することとなった。

従業員用の給与明細票も売っていて、これもまぁ問題なく使えるのだが、切り取る際の点線部分の造作が悪く、一旦折り目を付けてからでないと綺麗に切り取れない。
その点コクヨ製のものは非常にスムーズで、流石!と唸らせられる。もっとも価格は3〜4倍するわけだが。

外国人観光客が日本でバンドエイド買うと、裏のシールがきちんとはがれるから驚くのだそうだ。
日本製の商品というのは世界水準で見ると“若干やり過ぎ”なくらいにファインチューニングされていて、日本に住んでいるとそれが当たり前になっているわけだが、外国で作られた製品を百均で買うと、そのことを改めて再認識させられるのだ。

まさに「モノ作り日本」の面目躍如なわけだが、では世界的に日本製のファインチューニング商品が求められているかというと、それは一部の金持ちの「こだわり派」だけであって、殆どの人はその高価格に恐れをなすわけだ。世界の皆さんはそこそこ使えれば安いモノの方が良いと考えているのである。
日本においても百均の出現により、日本製のファインチューニングじゃなくて良いから、安い方が良いという層が確実に増えつつある。
日本のメーカーはそのことに気づいていないのか、気づかないフリをしているのか、もしくは意地なのか、いまだにハイスペックな商品を作り続けている。名だたる家電メーカーの海外市場での凋落ぶりは象徴的ですらある。

では、医療においてはどうなのか、少し考察してみたいと思う。
実は医療においても同様で、世界が求めているのは一部の高度先進医療ではなく、基本的な医療が安く広く行き渡ることの方である。

今年の6月にも書いたのだが(コチラ)、歯科においても1990年代に歯周治療を行なう開業医が一挙に増えたことが、昨今の8020達成者(80歳で20本歯が残っている)の急激増加の大きな要因であろう。
個々の医療人がスキルアップし高度な医療を身につけてゆくことは大切であるが、高度でなくても良いから最低水準をクリアした人材が広く分布することの方が、さらに大切なのである。
苦労して身につけた高度な医療は高く売りたくなるのが自然な流れだが、しかしそれによって最低限の医療を受けられない人が増えるのであれば、それは本末転倒であり大きな問題である。(国民医療費の9割を1割の富裕層が使うアメリカの問題がまさにそれである。)

日本に暮らしているとなかなか見えてこなかったことを百均が教えてくれるというのも面白い。



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