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哀悼を再考する
2015年11月16日 (月) 22:15 | 編集
 
週明けの月曜日、Facebookというものに身を置いている関係で、自分のプロフィール写真にフランス国旗のトリコロールカラーを被せて、パリで起きた惨劇に対する哀悼の意を表すという行動を、多くの皆さんがとられていることを知り、私も哀悼しようと思うに至った。

このFacebookの哀悼カスタマイズ、少々ファッショナブルな感が否めないのと、自分の笑顔の写真に重ねることで僅かながらも不謹慎感があるなど、心に引っ掛かるところも無いわけではないが、2011年の東日本大震災の際には、世界の人々が大勢集まって大々的に、もしくは各個人がささやかに、様々な哀悼のパフォーマンスをしてくれたことは、インターネットという文明の利器を経由して、我々の元にしっかりと届いた。
私は計画停電における「死の第1グループ」という、あくまでも間接的被災者でしかなかったが、世界が日本を見ていてくれていることに、純粋に感謝したものだ。
もちろん、「プロフィール写真にトリコロールを重ねることは慎重を期して行なうべきである」という意見も聞こえてくるわけで、私はこれを全く否定しない。

さて、そうこうしているうちに、Facebook内ではトリコロールを外してプロフィール写真を元に戻す人達が増え始めた。どうやら「このトリコロールはスパムだ」という噂が急速に拡散したようである。
今回のような非常事態絡みのケースでは、そういった噂が広がることは全く不思議ではなく、私に警告を下さった何人もの方々にはその善意に感謝をしたいと思う。(17日現在、私はもう少しこのまま様子を見たいと思っています。ありがとうございます。)
遠く離れた日本ですら、僅かながらの混乱を生じるわけだから、現地のパリでは如何ばかりであろうか、、、報道によれば、追悼集会中のちょっとした物音だけでパニックが起こってしまうらしい、、、宜なるかな、である。

そして「パリに対してだけ哀悼の意を捧げるのはおかしい」という意見もある。
この国際社会にはパリで起きた惨劇と同様のことが日常的に起っており、内戦や内乱が常態化している地域は数多ある。前々日の11日にはレバノンのベイルートで200名以上の死傷者が出る連続爆破テロがあり、1日には224名を乗せたロシアの航空機がテロと見られる爆発が原因で墜落した。シリアで、スーダンで、各地で起きる惨劇に対して心を寄せ、哀悼しなければならない。
かといって、パリに哀悼の意を向けてならないわけでもない。東日本大震災の同日にも日本の各地では交通事故で不慮の死を遂げた人達がいたはずだ。

同時に「日本がシリア問題に介入しなければテロの被害はないのに」といった議論もまた、前後して必ず噴出するので、これも慎重に対応しなくてはならない。

色々と考えさせられた月曜日であった。



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