incho.gif
 院長:茂木信道の診療室へお越しの方はコチラからど~ぞ
 2005年3月以前の旧院長室はコチラからどうぞ
一見ムダに見えるモノの話
2016年02月16日 (火) 21:48 | 編集
 
以下は朝日新聞の記事ですが、個人的にはかなり興味深いです。

アリの集団が長期間存続するためには、働かないアリが一定の割合で存在する必要があるとの研究成果を、北海道大の長谷川英祐准教授らのチームが16日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。
長谷川准教授は、「普段働かないアリがいざという時に働いて、集団の絶滅を防いでいる」と話す。
これまでの研究で、アリの集団には常に2~3割、ほとんど働かないアリが存在することがわかっている。働くアリだけを集めても一部が働かなくなり、働かないアリだけを集めると一部が働き始めるが、その理由はナゾだった。
チームは、様々な働き方のアリの集団をコンピューターで模擬的に作成、どの集団が長く存続するかを調べた。その結果、働き方が均一な集団よりも、バラバラの集団の方が長く存続した。働くアリが疲れて動けなくなった時に、普段は働かないアリが代わりに働き始めるためだ。
実際に8集団1200匹のアリを観察すると、働くアリが休んだ時、それまで働いていなかったアリが活動し始めることが確認できたという。


組織においては一見ムダに見えるものが必要、そしてそれは我々生物の本能に組み込まれている、ということですかね。

もちろんスポーツの団体競技チームならサブメンバーが必須なのは当然ですけど、当院のような非常に小さな職場でも最低限必要な人数プラス1のスタッフ数が必要ですもの。
ギリギリの人数で最大限に効率を上げて、とても上手く回せているように見えていても、実はスタッフは疲弊していたりする、、、誰かが離脱せざるを得なくなった時、一気に困難に直面することになるわけですな。
学生のクラス分けや班分け、職場の部署の配置転換でも同様のことは観察されていて、リーダーシップあふれる人材を集めたグループでも必ず何割かは傍観者になるし、反対に以前に所属していた部署で傍観者だった人達を集めても誰かがリーダーシップを発揮するようになるというんだよなぁ。。。
組織だけでなく、我々の日常生活でもそうかもしれませんね。やはり生活の一部に一見ムダに見えるようなものがないと、どこかで破綻が来るような気がするし、、、身体的にも体脂肪率があまりに低すぎるというのも生死ギリギリの局面では間違いなく不利ですしね。
要するに、過剰なムダはダメなんだけど、適度なムダは必要ということ、特に危機管理やセーフティネットという視点では、ムダは必須ということですね。

ということは、医療においてもムダが必要ということになりますね。
もう15年以上前だったと思うんですけど、当時アルバイトをしてお世話になっていた歯科医院の慰安旅行でシンガポールに行ったんですけど、その時に大規模な医療テナントビルを見学したんです。まぁとにかく効率的でムダを極限に排除した施設でして、運用面や人事面、もちろん金銭面でも「これでもかっ」というくらいにムダが無いということを、そこのオーナーが我々に説明してくれるわけです。
で、おいらが「医療って単にモノを売る商売と違って、ムダも必要とする分野だと思うんですけど」って質問したら、「その考え方は甘すぎる、ここでは通用しない」って一笑に付されちゃった、、、その施設って今も同じような形態で存続しているんでしょうかね。



関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
集落を作って生活するアリとハチの生態は 人間社会への警句がたくさんあって、以前から興味があるです。
2016/02/17(水) 13:47 | URL | KID #-[編集]
ですよね。でも子供の頃、なんでボスは雌なのかと、、、女王アリや女王蜂を図鑑やその他で見て、男として悔しかったっすwww
2016/02/17(水) 17:14 | URL | MG #Qi8cNrCA[編集]
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Powered by . / Template by sukechan.