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多様さを認めることが差別解消につながるんじゃなかったの?
2018年11月16日 (金) 22:18 | 編集
 
東京の「中野サンプラザ」で行われる第35回日本障害者歯科学会総会および学術大会に、明日から出席してまいりますが、今日はそれにちなんだ話題です。

今から2年半前に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」、いわゆる「障害者差別解消法」というものがあります。
この法律は、障害のある人もない人も、互いに、その人らしさを認め合いながら、共に生きる社会をつくる事を目指す、という理念のもとに制定されています。


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法律施行に際し、厚労省が作ったガイドラインには、具体的に色々な行為を「不当な差別的扱いと考えられる例」として明示しているのですが、その中でおいらが当時から気になっているのが、、、
「大人の患者に対して幼児言葉で話しかける」
というやつです。

実際に障害者歯科診療の現場では「大人の患者に対して幼児言葉で話しかける」ことは、かなりの頻度で行われてきた過去があり、法律施行後の今でもそれなりに散見される事例だと思います。
もし、おいらが障害者歯科に従事する前ならば、単純に「大人の患者に対して幼児言葉で話しかけることは良くないでしょ」と思ったに違いありません。
世の中には「自分はどんな小さな子供に対しても幼児言葉では話しかけないようにしている」という人も数多おられることでしょう。
しかし、歯科診療の現場では、幼児の患者さんに対して「大人言葉で話しかけた方が治療が上手く行くケース」と「幼児言葉で話しかけた方が上手く行くケース」の両方があります。
障害者歯科診療においては「実年齢は成人だけど幼児言葉で声をかけながらの方が診療が上手く行くケース」というものが実際に存在します。
「実年齢は18歳だけど発達年齢は3歳未満」である場合、要するに「外見は大人だけど心は幼児」の場合にはどうすれば良いのか、、、もちろん、患者さんごと個別に対応が異なるべきであることは言うまでもないのですが、法律というのは医学的対応の多様さを縛ってしまうことが往々にしてあるのだな、と思うものです。

人間の多様さを認めることが差別解消の第一歩とか言っておきながら、医学的対応には多様さを認めないという矛盾。。。



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