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今一度嚙みしめようと思います
2020年08月30日 (日) 22:20 | 編集
 
今日の日曜日も良い天気で暑い1日でしたね。
午前中に海岸をチョロっとランニングをしたのですが、BBQをする人たちがたくさん、、、8月最後の日曜日ですからね、そういう気分になりますよね。

さて、2012年6月のことですが、ネット検索をしていて、日本歯科医師会雑誌2006年9月号掲載の記事を見つけて、気になる内容だったので保存してありました。
山口建静岡がんセンター総長、大久保日本歯科医師会会長、河合隼人文化庁長官による座談会なのですが、「エビデンス至上主義」「文献至上主義」に対して的確な言葉で警鐘を鳴らしておられます。
当時、「今から6年前の古い記事ですが、今でも重く心に響きます」と感想を書いたのですが、さらに8年が経過し、14年後となった今、自分も55歳になったこともあって、さらに心に重く響きます。

山口「科学としての医学という分野にだけ注目しても、EBM(エビデンス・ベースド・メデイシン)は始まったばかり。医療はおろか、科学としての医学に限っても、エビデンスは不十分で、真理を究めるレベルにはとても達していません。そういう中で、エビデンスがなければ医学や医療ではない、という誤った考えが強調されるきらいがあります。経験的に正しいと考えられることを軽視しすぎてしまうのです。」

大久保「科学信仰になってはまずい、イデオロギーになってはまずいということですね。」

河合「科学がイデオロギーになると困る。科学は事実ですから。」

山口「真理を追究する科学としての医学は正しい方向です。しかし、科学という言葉とは別の変な至上主義が生まれると困る。これが医療経済などに結びついても困る。だれが考えても絶対正しいこと、そして積み重ねたエビデンス、この2つで運用していく必要があると思います。これに加えて、医療となると、患者さんと医療者との間の人間関係が重要になってきます。科学としての医学を越えた分野です。」


実は、2006年頃といえば、我々の歯科業界でも何かあると、決まり文句のように「エビデンス」だ「EBM」だと言われていました。
現在でも「エビデンス」や「EBM」は何かにつけて出てくるフレーズではありますが、2006年当時は「経験則を排除」するような風潮が見られ、症例について語る時に「私の経験からすると、、、」のような言い回しをする人を小馬鹿にするような雰囲気がなかったといえば嘘になるでしょう。
奇しくもこの2006年に、自分が精巣がんの疑いということで、悶々とする日々を送った経験から、EBM偏重主義というか、経験則排除主義というか、そういうものに対して疑問を持ち始めたわけです。
米国型医療を単に模倣するというのは、決して患者さんのためにならない(少なくともこの日本ではそうです)、、、2006年のこの時のことで学びました。
2006年10月の一連のブログを読み返すと、当時の悶々とした気持ちと、患者さんとコミュニケーションをしっかり取らなきゃ、と痛感した気持ちが思い起こされます、、、日記をつけることって大切かも。



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