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見識
2007年12月01日 (土) 14:06 | 編集
以下は読売新聞の記事から、、、

『インプラントと食への執着』

 30年余り前、貧乏フランス留学生時代の話である。今でこそ、何年のボルドーワインは……とか、気取って愉(たの)しむこともあるが、その頃は生まれて初めて飲んだワインの味に酔いしれた。学生食堂ながら、オードブル、メイン、チーズにデザートのわずか百数十円のメニューは、貧乏学生には立派なフランス料理に見えた。もちろん、少しお金を足せばワインも飲める。さすがフランス、食の国よと思ったことを覚えている。

 当時、フランスの歯科における得意分野は、インプラントであった。歯が抜けた部分の骨に、金属製の人工歯根(しこん)をねじ込む方法である。入れ歯と違って取り外す必要もなく、またブリッジのように両隣の歯を削る必要もない。子供の時に生える乳歯、大人の歯である永久歯に続く、「第3の歯」とも呼ばれる。

 私はその歯科インプラントの父と呼ばれたC教授の元で勉強をしていた。まだインプラントの術式そのものに信頼性が低く、何年持つかが話題になっていた時代である。言うならば博打(ばくち)みたいなもので、成功するかしないかはあなた次第であった。

 私は手術中よく教授に、このインプラントはどれくらい持つのですかといっては叱(しか)られていた。「そんな質問、何の意味もない。患者さんが今、食事を楽しめるかどうかが大切なんだ」と。確かにフランスは食文化が発達した国である。食べられないのは死ぬことと同じ、との思いがあるらしい。日本人にとってはかなり大げさと思うけれど、狩猟・肉食民族と農耕・草食民族との違いかもしれない。歯が抜けて入れ歯になってしまえば、フランスのあの硬い肉は噛(か)み切れない(失礼!)。

 そういえば、ある患者さんのインプラントを使った総入れ歯が、実に2000万円もしたことを思い出した。現在、日本で同じものを作ろうとすると300万〜500万円程度であるが、いかに当時は希少で高価な術式であったかが分かる。同時にフランス人のあくなきまでの食に対する執着心にも感心した。その後、数年たってC教授が日本を訪れたが、私たちが豆腐を好んで食べるのを見て、日本でインプラントがはやらない理由がやっと分かったと言っていた。

 それから三十数年。インプラントを埋め込む技術も材料も、また学問もかなり進歩はしているが、相変わらず不確実な要素が強い術式の一つであることに間違いない。

 きちんとした設備のあるところで、きちんとした技術を持った先生にやってもらってはじめて、10年以上の成功例が得られるのである。皆さんには、詰め物や被(かぶ)せ物をしてもらうのとは、全く次元が異なることを、是非理解してもらいたい。

 食文化がインプラントを育て、インプラントが食文化を変えるのであろうか?


さて、上記の読売新聞の記事、食文化とインプラントをリンクさせて考えること自体は面白いですが、この記事を執筆された先生の見解、今となっては、かなり的外れのような気がします。

特に「それから三十数年。インプラントを埋め込む技術も材料も、また学問もかなり進歩はしているが、相変わらず不確実な要素が強い術式の一つであることに間違いない。」「皆さんには、詰め物や被(かぶ)せ物をしてもらうのとは、全く次元が異なることを、是非理解してもらいたい。」のくだりは見識不足の感が否めません。

正しい診断のもと、適応症の選択さえ間違えなければ、インプラントほど確実性の高い歯科治療はないとも言えます。
「詰め物や被せものと全く次元が違う」というのは、実は料金面だけの話で、その他については同じ次元で診断、施術、予後管理をしなければならないものだと思いますが、、、。

インプラントには細心の注意を払うが、詰め物や被せものは大雑把でよい、、、などということはあり得ません。

ところで、昨今の異様なまでのインプラントの隆盛は、訴訟大国アメリカの事情を抜きに論じることは出来ません。

現在のアメリカでは日本では到底抜歯対象にならないような歯がどんどん抜かれてインプラントになっています。

成功率95%のインプラントと70%の根管治療を比較して、95%のインプラントが選択されることは、訴訟対策という点でごく自然な流れだからです。

「不確実なものは抜いておこう」という考え方です。

さらに、その後の脱離、破折等の訴訟におけるリスクを考えればなおさらです。

そしてこのような考え方は日本にもかなり流入してきていますが、僕はこのことに危機感を持っています。
日本人の気質には合わない考え方だと思いますし、今後も合うようになって欲しくない、、、。

人口の1割が医療費の9割を使う国、凄まじい格差医療、地獄の沙汰も金次第、それがアメリカの医療です。
アメリカの毒はこれ以上日本に流入して欲しくないと思っています。

格差医療、訴訟医療、契約医療、、、
インプラントは、そんな世知辛い社会を背景に咲いたあだ花のひとつだと思います。

日本でインプラントが流行らなかった1番の理由は「豆腐を食べる国だったから」ではないですよね。

医療訴訟が少なく、最終的に抜歯になったとしても抜歯時期を少しでも遅らすという歯科医師の努力に対して、患者さんが感謝をしてくれていた社会だったから(悲しいことに過去形になりつつあるのかな、、、)だと思います。

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コメント
この記事へのコメント
そうそう、、納豆じゃぁねぇよ。

保険が効かないからやらないんだよ〜〜〜ぅ。

的外れも良いトコざんす。


耐久性も、植え込んでみると、一生持つんじゃねぇかっつうぐらい、フィットしてますわ。

ふつ〜の歯と同じ。

で、オレの場合、まだキャップの状態だけどナ、銀杏とかピスタチオと年中戦ってますけど、負ける気がしませんわ。

本チャンの歯が入ったら、何と戦ってやろうかと楽しみですわな、、、

っと、言うことで、オイラの場合は耐久性ももう、抜群です。

がんばって、どしどし植え込みましょう!

以上。

「国民の力で、インプラントを保険対象内にする友の会」会長より。

2007/12/03(月) 11:19 | URL | オレ #-[編集]
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